楽しいの権化かも。SONY Xperia 1 Ⅲ の軽いレビュー。

楽しいの権化かも。SONY Xperia 1 Ⅲ の軽いレビュー。

2021年7月9日

唯一無二の「かっこいい」と「楽しい」だから私はXperia。

2021年7月9日に国内発売されたスマートフォン、Xperia 1 Ⅲを購入しました。

Xperiaを自分で購入するのは2度目。2年前に発売されたXperia 1振りです。(社用携帯がXperia XZ1 compactなので使うの自体は3台目。XZ1 compactは今も使ってます)

当時はXperiaがXZシリーズから方針転換したということで「そんならちょっと買ってみるか」と軽い気持ちで購入したのですが、指紋認証がガバガバだわ、アプリは落ちるわ、しまいにはフリーズするわでちょっと耐えきれなかったので数週間で手放したという苦い思い出があります。翌年のXperia 1 Ⅱはデザインが好みで悪い評判もあんまり聞かなかったので欲しいなぁとは思っていたのですがお財布が薄かったので見送りに。

そして今回。カッコイイデザインはほぼそのままに、さらに成熟したスペックを持ったXperia 1 Ⅲが発売されたので発売日に購入してみました。

これがまためちゃめちゃ楽しいスマホで、この勢いを大事にしたかったので発売日当日ではありますが感じたことをお話しさせていただければと思います。



SONY Xperia 1 Ⅲ

箱はカッコよくない

Xperia 1 ⅢはSONYの2021年フラッグシップモデル。SONYの技術をなるたけ詰め込んだつよつよスマホです。販売キャリアはdocomo、au、Softbankですが一番安いdocomoでも15万円…高いわよ。

細かなスペック等はSONY公式やキャリアのページをご覧ください。

ちなみに私はdocomo&ahamoユーザーなのでdocomoで購入しました。docomoSIMはiPhoneに入れているのでXperiaにはahamoSIMを入れる予定です。

付属品は何もなく、箱を開けると本体と簡単なマニュアルしか入っていませんでした。箱もショボいし付属品もなし。寂しいぜ。

外観

よくdisられているdocomoロゴは結構控えめ

カラバリはブラック、グレー、パープルの中でグレーを選びました。理想としてはホワイトが欲しかったのですがないのでしょうがない。もしSIMフリーでホワイトが出たりしたら買い換えてしまうかも。

「ここ好きポイント①」なのですが、背面がマットな感じのガラスなので本当に指紋が目立たない。カッコいいぜ。先代のXperia 1 Ⅱは一部モデルを除いて基本的にはテカテカガラスだったのでこの変更はGoooood。

左から音量ボタン、指紋兼電源ボタン、Googleアシスタントボタン、シャッターボタン

端末右側面のボタン類はこんな感じ。

指紋認証は電源ボタンに内蔵されています。精度は悪くないですが特段良いとも感じません。ちょっと指が湿ったりしていると普通に失敗します。それでもXperia 1よりかは格段に良くなっているのでOK。

Googleアシスタントボタン(ダミーボタン)は「押すとGoogelアシスタント起動する」だけのボタン。カスタマイズも今のところはできません。ちょっと邪魔な感じがしますがこのボタン部分は他のボタンと違ってくぼんでいるので間違えて押してしまうということはないと思います。

Googleアシスタントボタンは凹っとしている

「ここ好きポイント②」なのですが、シャッターボタンだけギザギザしてるのが好きです。デザイン的にもメリハリが効いていてカッコいいのですが、触るだけでシャッターボタンである事がパッと分かるのが非常にGood。

左側面。SIMカード&microSDスロットのみ。

SIMカード&microSDスロットはSIMピンなしで取り出せます。Xperia名物。

個人的にmicroSDは使えなくてもいいのですが(今回は自前ストレージだけでも256GBもあるし)あるに越したことはないので良いと思います。

上部。イヤホンジャックとマイク穴。

イヤホンジャックも個人的にはなくても問題ないのですが、良い音で音楽を聴きたい方や音ゲープレイヤーの方的には嬉しいポイントだと思います。この前WH-1000XM4買ったばかりだしせっかくだから有線で聴いてみようかな。

下部。USB-Cポートとマイク穴。

四方の側面はこんな感じでした。右側面のちょっとボタンが多くてゴチャついてる感が否めませんが、基本的にシンプルでかっこいいと思います。アンテナラインが1本もないのはめちゃめちゃ良いと思います。5Gのミリ波(めちゃめちゃ通信速度が出る電波。障害物とかがあるとすぐ途切れるらしい)を受信できるのに。デザインにも力入れてくれてて嬉しいぜ。

ディスプレイはXperia特有の画面比率21:9の縦長有機ELディスプレイ。大きさは6.5インチ。残念ながら四方のベゼルが均等ではないですが、上下と左右でそれぞれ対称なのでまぁGood。「下のベゼルだけちょっと太いです」よりは数倍マシです。

解像度はスマホの中では珍しく4K。しかもそれをリフレッシュレート120Hzでヌルヌルさせるってんだから驚きです。(世界初らしい)

その分バッテリーをモリモリ食べるんですが。

この縦長感が良いんですよね。なんてったって持ちやすい。あと文字も打ちやすい。それで画面もヌルヌルなんだからTwitterが非常に楽しい。

…画面上部が操作しにくい?気合いでなんとかしろ。画面表示を右下や左下に縮小して寄せる「片手モード」なるものもあるので活用しましょう。使ったことないけど。

ちなみにケースは本体と同時に購入したdocomoの(?)レザーケースを使っています。フレーム部分がプラスチックだったり隅っこが微妙にペコペコしたりと微妙にチープ感がありますが、ぱっと見では結構カッコいいのでしばらくはこれでいこうかなと思います。


ゲームプレイについて(ウマ娘)

ゲームについてはSnapdragon 888というつよつよチップを搭載していることもあり大体のゲームはサクサクプレイできるんじゃないでしょうか。原神とか極端に重いゲームはまた別だと思いますが。

個人的には「どれだけサクサクプレイできるか」ということよりも「21:9という特殊な形の画面で普通にゲームができるのかな」ということ。

ということで最近流行りのウマ娘をやってみました。(最近のレビューでは恒例になってきている気がする)

とりあえず育成を。写真のように縦画面表示では特に変な帯が出ることもなく画面いっぱいに表示されており、特に問題がないように見えます。

ところがiPhone 12 Pro Maxと比較してみると「Xperiaはちょっと文字とか表示が細かすぎないか?」という印象を受けました。実際ちょっと長い時間プレイしていると目が…疲れた。

さらに残念だったのがライブなど「横画面表示にしたとき」です。なんだァ?この下と左右の黒帯は…。

設定とかではないと思うのですが、ライブでもストーリーでもウマ娘では横画面表示にすると黒帯が出てしまいます。しかし画面比率自体はは21:9になっているのでiPhone 12 Pro Maxよりは描画範囲が広いです。どうにか対応してくれ〜。ここを楽しみにしてたんだから。


カメラについて(フルオート撮影)

ここからはカメラの話。思ってた以上に良くてめちゃめちゃ楽しかったですね、ほんとに。

Xperia1 Ⅲには3つのレンズがあります。3D iToFセンサー(写真上広角レンズと望遠レンズの間の部分)なんてものもあり、それをレンズとして数えたり数えなかったりしますが今回は数えないようにします。(よくわからないので)

焦点距離は上の写真の通り、広く撮影できる「超広角16mm」普通の広さの「広角24mm」遠くのものを撮影できる「望遠70mm/105mm」です。

「70/105mmってどういうことだよ」となりますが、端末の中にある小さなレンズ群が動くことによって焦点距離(画の広さ)を切り替えることができます。この技術を採用したのも世界初らしいですよ。なのでレンズ自体は3つですが実質4つ分の広さで撮影できるようになっています。

超広角16mm
広角24mm
望遠70mm
望遠105mm

実際に同じ場所からそれぞれの焦点距離で撮影してみるとこんな感じ。

まず驚いたのが色味。別のレンズでもほぼ同じ色味で撮影できることに驚きました。ちょっと前のXperiaとかがそうだったのですが、レンズが変わると「別のスマホかな?」ってくらい色味が変わることがあるんですよね。非常に不愉快。でもXperia 1 Ⅲはそれがないので撮影していてめちゃ楽しい。

望遠105mm
広角24mm
超広角16mm

そしてボケ感にもビビりました。めちゃめちゃ綺麗にボケてくれるんですよね。ポートレートモードとか後付けのボケではないので不自然になることもないです。(Xperiaにもポートレートモード的な機能は一応あります)

また画づくりには直接関係ないのですが、気持ちよく楽しく撮影できる理由として「撮影後の処理時間がない(とても速い)」ということがあります。最近のスマホは撮影直後にスマホの頭の中で写真の見栄えを良くするために加工していることが多いので「撮影した瞬間に写真を確認してみたら処理に少し待たされる」ということがあります。Xperiaにはそれがほぼないんです。なのでテンポよく楽しく撮影できました。シャッターボタンなんてものもあるのでもー大変。最高です。

最近のXperiaがカメラに力を入れているとは聞いていましたがまさかここまで楽しいとは思っていませんでした。確かに最近流行りのSNS映えする派手な画づくりではありませんが、自然な色味で目で見た色に非常に近いので個人的には好みです。

今回は発売当日レビューということでマニュアル撮影や暗所での撮影はできていません。それらについては未来のハンカクが書くであろう詳細なレビューをお待ちください。



イマイチなところ

ここまで大体「Xperia 1 Ⅲ良いわよ!」という話をしてきましたが、もちろんイマイチだと感じる部分も結構あります。おそらく多くの方がイマイチだと感じてしまう部分は他のスマホよりも多いんじゃないかと思います。

すぐに端末が熱くなる

熱男熱盛アチアチ。

特に充電している時がひどい。フレームを触ると「アッッッッ」ってなるくらいにはアチアチになりました。ちょっと心配ですね。

その他のタイミングとしては一定時間カメラを使用したり、ウマ娘をプレイした時。それらのタイミングはアチアチというかホカホカレベルです。「なんかあったかいなぁ」くらい。

とにかくすぐに熱くなる。ケースなしだとなかなか辛いかも。

電池持ちが良くない(悪い)

「何分で何%減った」というのは測っていないのですが、度々「もうこんなに減ったの?」と感じます。

端末がアチアチになることも関係があると思うのですが、Xperia 1 Ⅲは常にディスプレイを4K120Hzで表示させているのでそこの燃費が悪いんだと思います。(一応リフレッシュレートは普通レベル(60Hz)に下げることができますが、解像度が4Kから変更ができないのであまり期待はできない)

「通勤通学時間、お昼休み等にスマホでゲームしたりとバリバリスマホ使います!」という方はもしかしたらバッテリーがもたないかもしれないですね…。そういう方はモバイルバッテリーを持ち歩きましょう。

個人的にバッテリーについては購入前から「そらそうよ」という感じでしたが予想通りになっちゃいましたね。

カメラ起動時にカメラユニットがカタカタ鳴る

おそらく仕様らしいです。

カメラアプリを起動するときにカメラユニットあたりからカタカタと音が鳴ります。それだけの話で特に不便もないのですが最初は「不良品かな?」と心配になりました。SNSで頂いた話では他の方も鳴っているらしくなんなら先代のXperia 1 Ⅱでも鳴るとのことだったのでおそらく仕様だと思います。

でも「なんだかなぁ」と個人的に思っちゃう。(パーツが物理的に動いているのならその部分が壊れやすかったりするのかなと思うので)


今のところ代表的なものはこれくらいですが、これから使っていく中でもっとイマイチポイントは出てくるだろうと思います。もし出てくればその点も後日の詳細なレビューでお話しできればと思います。



ピーキーながらも楽しいスマホ。これからの生活が楽しみ。

ピーキーってことは、主人公機ってことなんじゃないかな。

今回話せなかった部分(動画撮影、映像鑑賞、音楽周り)についてはこれから試していこうと思うので例によって後日のレビューをお待ちください。多分、おそらく書きますので。

今回久しぶりにXperiaを使ってみて、確かに数年前よりかは使いやすくなってるけどiPhoneのように万人に向いてるスマホではないなと再認識しました。おそらく「スマホ買い換えるんだけど何がいいかな」と聞かれても薦めることはないと思います。

それでも私は触っていてとても楽しいスマホではあるなと感じました。「良いスマホ」とは胸を張って言えないですが、「好きなスマホです」とは言えるようになる気がします。特にカメラがすごいぜ。

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